●マロホシ十手
マロホシ十手は極めて珍しい存在で現在の所たった一丁しか発見されていない。
名称を不詳であったが一角流伝書に近似した図があり、それによると「マロホシ」と呼ばれていたらしい事が分かる。ただ微細には図にも異同があり、折り畳みの出来る部分まで明確に描かれていない事、チェーン(この工作は中々に高度な技術である)のない。また手貫緒が翼を通している点など相違点がある。しかし大体は同じ器械であり、マロホシ十手という名称は中々粋であると思われる。